4月24日から26日にかけて、韓国・仁川で開催された国際変形性関節症研究会議(Osteoarthritis Research Society International (OARSI) 2025)(https://congress.oarsi.org/)に当研究室博士課程の大学院生と参加してきました。今回、自身の研究発表を行った大学院生が学会体験記を寄稿してくれました。
OARSIは、変形性関節症(OA)に関する世界最大級の国際会議の一つであり、日頃から私が研究の参考にしている論文の著者や、よく引用させていただく著名な研究者たちが、直接最新の知見を発表される場です。実際にそうした研究者たちの講演を間近で聞くことができ、とても刺激的な時間となりました。

今回、私は「Patients with knee osteoarthritis exhibit a reduced autonomic response to task performance compared to healthy older adults」というテーマでポスター発表を行いました。発表中には、さまざまな国の研究者から多角的な視点で質問やアドバイスをいただき、今後の研究をさらに深めるための多くのヒントを得ることができました。



特に印象に残ったのは、「OA Management and Epidemiology in Asia」というセッションです。アジア各国における変形性関節症の管理や疫学的課題について議論され、日本とは異なる医療システムや社会背景の中での取り組みを知ることができました。自分の研究を国際的な文脈で位置付けて考えるきっかけにもなり、大変貴重な学びとなりました。
また、学会場では海外の研究者とも交流し、研究以外にも韓国ならではの美味しい食事や街並みに触れることができ、異文化を体感する楽しさも味わいました。こうした機会を通じて、「最先端の“本物”の研究に直接触れること」「異国の文化を知り、自分自身の立ち位置を再認識すること」の大切さを改めて実感しました。
この貴重な経験を糧に、今後も社会に有益な研究を推進できるよう努力していきます!
健康科学研究科 瓜谷研究室 山野宏章