研究論文がオンラインで公開されました!

在外研究員として在籍していたメルボルン大学の研究者と共同で執筆した研究論文が、オンラインの学術雑誌で出版されました。
論文のタイトルは”A comparison of psychological characteristics in people with knee osteoarthritis from Japan and Australia: A cross-sectional study(日本とオーストラリアの変形性膝関節症患者の心理的特徴の比較:横断的研究)”です。
日本人と欧米人では文化的あるいは社会的背景の違いから、心理的側面の特徴が異なることが示唆されています。この研究では変形性膝関節症患者の方の心理的側面の特徴について、オーストラリア人の患者さんと日本人の患者さんで比較しました。
変形性膝関節症患者さんのうつ、不安、運動に対する恐怖感、痛みに対する破局的思考(痛みに対するネガティブな考え)について二国間で比較したところ、日本人の患者さんはオーストラリア人の患者さんよりも痛みに対する破局的思考が強いことが明らかになりました。
対象者の数が少ないため、本研究の結果をそのまま両国民の特性と考えることはできませんが、今後の臨床や研究のヒントになる結果が得られたのではないかと考えています。

この論文については以下のURLより無料でダウンロードすることが可能です。
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0267877