研究論文がアクセプトされました!

本学卒業生や大学院生と行った共同研究に関する論文がアクセプトされました。
論文のタイトルは「Factors associated with subjective knee joint stiffness in people with knee osteoarthritis: A systematic review(変形性膝関節症患者の主観的な膝のこわばりの関連因子:システマティックレビュー)」です。

この研究では変形性膝関節症の患者さんの訴えとしてよく聞かれる「膝のこわばり」が、どういった要因と関連しているのかを、システマティックレビューという方法を用いて検証しました。

システマティックレビューとは、先行研究を系統的に検索・収集し、類似した研究を一定の基準で選択・評価したうえで科学的な手法を用いてまとめる方法です。

今回の研究で分析の対象となった先行研究からは、術前の膝のこわばりの強さが人工膝関節全置換術後の膝の痛みやこわばりの強さと関連していることや、膝のこわばりが強いほど、あるいはその悪化の程度が著明なほど、変形性膝関節症の進行が著明であること、さらに肥満の程度と膝のこわばりの強さ、体重減少の程度と膝のこわばりの改善の程度などが関連していることが明らかになりました。

今回の研究で得られた知見が変形性膝関節症の患者さんの評価や理学療法の際のヒントになれば幸いです。

本論文の情報は以下のサイトで確認できます。
Factors associated with subjective knee joint stiffness in people with knee osteoarthritis: A systematic review – Uritani – International Journal of Rheumatic Diseases – Wiley Online Library